虫歯治療とは?
虫歯治療とは、細菌によって歯が溶かされてしまった部分を取り除き、元の機能と見た目を回復する治療です。当院では「できるだけ削らない、削る場合も最小限に」という考えを大切にしています。大切な天然の歯を長く使い続けていただくため、美しさと機能の両立を目指した治療を行っています。
こんな方におすすめ
- ・歯に痛みやしみる症状がある方
- ・歯に黒い点や穴を発見した方
- ・定期検診で虫歯を指摘された方
- ・できるだけ歯を削りたくない方
- ・白く自然な仕上がりを希望される方
当院の虫歯治療における特徴
当院の全スタッフは高倍率ルーペやマイクロスコープを使って治療しています。裸眼では見えない細かな部分まで確認できるので、健康な歯を余計に削ることなく、本当に必要な部分だけを正確に治療できます。
痛みが苦手な方には表面麻酔をご用意しており、注射の痛みを和らげることができます。リラックスして治療を受けていただける環境づくりを心がけています。
治療後の見た目にもこだわっています。患者様の歯の色に合わせたレジン(歯科用プラスチック)はもちろん、より美しく長持ちするe.max、ジルコニア、ジルコボンド、ハイブリッドセラミックなど、様々な材料をご用意しています。お口の状況やご希望に応じて最適なものをご提案いたします。
自費治療には永久保証制度を設けています。ただし、定期的なメインテナンスを受けていただくことが条件となります。基本的に同じ歯科衛生士が担当させていただくので、お口の変化を継続的にチェックできます。
最新のiTero(口腔内スキャナー)も導入しています。従来の粘土のような型取り材が苦手な方でも、快適に型取りができ、より精密な詰め物や被せ物を作ることができます。
虫歯治療のメリット
虫歯を早めに治療することで、痛みから解放されるだけでなく、歯を長期間保存できます。見た目も自然で美しく仕上がるため、笑顔に自信を持っていただけるでしょう。しっかり噛めるようになることで食事も楽しくなり、お口全体の健康状態も改善されます。結果として、全身の健康維持にもつながっていきます。
虫歯の進行段階と治療法
C1(エナメル質の虫歯)
歯の表面にあるエナメル質という組織のみにできている段階です。歯に点状に白濁している部分を見つけて分かる場合もありますが、患者様ご自身で見つけることは難しい場合もあります。この段階では歯みがき指導とフッ素塗布を行い経過観察していくか、必要に応じて最小限の削合後、レジン充填により修復します。比較的簡単な治療で終わり、患者様の歯の色、明るさに合わせて詰めますので、とても自然な仕上がりになります。
C2(象牙質まで達した虫歯)
むし歯がエナメル質を越えて象牙質まで達した状態です。まだ神経までは達していませんが、神経に近い部分まで進んでいる場合は、冷たいものがしみるなどの症状がでます。歯と歯の間にむし歯ができている場合は、物がよくはさまると感じることもあります。むし歯を削り、歯科用プラスティックで詰めて治療できる場合と、削った後に歯の型をとり詰め物(インレー)を作った後に歯科用セメントを着ける場合があります。インレーには金属や、歯の色や明るさに合わせた白いセラミック、ジルコニアなどがあります。
C3(歯髄まで達した虫歯)
むし歯が神経まで達した状態です。冷たいもの、熱いものがしみる、咬むと痛い、何もしていなくても痛みを感じるなど症状がはっきりしてくる場合が多いです。しかし、まれにゆっくり進行した場合や、咬む力が加わらない部位だと、特に症状なく神経まで達していることもあります。日常生活にも支障をきたしてくる段階です。歯の神経を取り除き、神経が入っていた部屋(根管)を消毒した後、薬剤を詰める根管治療を行います。当院では、虫歯が神経に達している、または達しそうな場合にMTAセメントを使用した歯髄保存療法を行い、可能な限り神経を残す治療を心がけています。根管治療では基本的にニッケルチタンファイル(NiTiファイル)を使用し、より精密で効率的な治療を提供しています。その後歯に被せ物を作ります。被せ物の種類は、金属、セラミックス、ジルコニアなど、部位や患者様の噛み合わせなどを考慮した上で色々な種類からお選びいただけます。
C4(歯冠が崩壊した状態)
むし歯がさらに進行し、歯の頭の部分がなくなり根っこだけになった状態です。この状態まで進行すると、歯の神経があった部分(部屋)に感染を起こして根っこの先に膿をためることもあります。痛みを感じる程度は状態によります。歯茎に膨らみや、にきびのようなできものができることもあります。歯の根っこを残せる場合は、根管治療を行い上記C3のように被せ物を作りますが、残すことが困難な場合は、抜歯が必要です。抜歯後は、ブリッジ、入れ歯、インプラントなどの治療を行い噛み合わせの回復を目指します。
虫歯を放置するリスク
虫歯を放っておくと、まず激しい痛みに襲われます。痛みがひどくなると麻酔も効きにくくなってしまい、治療がより困難になります。
さらに進行すると、歯の根の先に膿が溜まり、顎の骨にまで感染が広がることがあります。そうなると歯ぐきを切開する外科手術が必要になる場合もあります。
特に注意が必要なのは上の奥歯の虫歯です。放置すると鼻の横にある副鼻腔に膿が入り込み、蓄膿症を引き起こすことがあります。また、顎の骨に細菌が感染して骨髄炎になるリスクもあります。
最終的には歯を抜かなければならなくなり、噛み合わせを回復するためにより複雑で費用のかかる治療が必要になってしまいます。
当院の虫歯治療の流れ
初診では1時間しっかりと時間をかけて検査を行います。虫歯の進行具合を正確に把握し、患者様のライフスタイルやご希望を伺った上で、最適な治療計画をご提案いたします。
治療の際は表面麻酔を使用し、痛みを最小限に抑えます。拡大鏡を使って健康な歯を余分に削ることなく、虫歯の部分だけを丁寧に除去します。
治療が完了した後は、定期的なメインテナンスで長期的な歯の健康をサポートいたします。
最新設備による安心の治療環境
最新のX線CT装置を導入し、従来のレントゲンでは見えない細かな虫歯や歯の内部構造まで詳しく調べることができます。放射線量は従来より少なく、撮影時間も短縮されているため、患者様への負担を軽減しています。
血液をサラサラにする薬を服用されている方や骨粗鬆症の方など、全身疾患をお持ちの患者様の場合は、医科の先生と連携を取りながら安全に治療を進めてまいります。
お支払いについては、現金、クレジットカード、PayPay、交通系ICカード、デンタルローンなど、様々な方法に対応しています。保険診療でもキャッシュレス決済をご利用いただけますので、お気軽にお申し付けください。
患者様に寄り添った診療体制
当院には働き盛りの方から20代の若い方まで、幅広い年代の患者様にお越しいただいています。忙しいビジネスマンの方には効率的で必要最小限の治療を、時間に余裕のある方には丁寧で審美性にこだわった治療をご提案するなど、それぞれの生活スタイルに合わせた治療を心がけています。
プライバシーに配慮した半個室の診療室で、リラックスして治療を受けていただけます。